現在、行なわれているガン治療といえば、手術、抗ガン剤、放射線の三大療法が主な治療手段です。しかし、この療法は患者さんの体に相当な負担をかけます。ガン細胞を攻撃するのと同時に、正常な細胞まで傷つけ攻撃するために、副作用が避けられず、体の機能が低下、寿命まで縮めてしまうリスクは避けられないのです。
治療とは、本来、痛みはもちろん副作用も少なく、普通の生活をしながら病気と向かい合うことを意味しているはずです。最近は、こうした観点から、三大療法を反省し、人間の生体が本来持っている「免疫力」を高めてガンに立ち向かう、いわゆる“免疫療法”が注目を集めています。
私は、三十年以上も前から、免疫に取り組んできました。そして、副作用のない治療でありながらガン細胞の増殖を抑え、休眠状態に追い込み、さらには縮小させ、たたくことができる免疫療法の開発に挑み続けた結果、数年前、より精度を上げた「新免疫療法」を確立しました。
“新免疫療法”では、(1)血管新生阻害、(2)インターロイキン
(IL-12)を誘導することでキラーT細胞の活性化、(3)NK細胞やNKT細胞の活性化、の三つが大きな柱となります。
ガン細胞はある大きさになると、“栄養補給路”として新たな血管を作り出します。この補給路を阻害すれば、ガン細胞の増殖を抑えることができます。血管新生阻害剤として効果的なのが、「サメの軟骨」です。 また、IL-12(インターロイキン12)は、ガン細胞を攻撃するキラーT細胞を活性化する働きを持っていますが、このIL-12の誘導を高めるのが「キノコ菌糸体」です。従来はAHCCという、シイタケから採れる成分を使っていましたが、2000年からは、より誘導活性が高い「IL-X」および「IL-Y」を使っています。
そして、NK細胞やNKT細胞は、抗ガン作用の免疫システムに不可欠なリンパ球ですが、新免疫療法では、α1・3グルカンを使ってこれらの細胞の増強、活性化を促すのです。
これまでのところ、新免疫療法によって二七七四人を超える患者さんのうち、約三五%の九八三人の縮小が認められております。また、六ヵ月以上の増殖抑制が認められたLong
NC例の五二五人を加えると約五四%に有効ということになります。(第四章参照)。
現在は、さらに遺伝子の解析を進めて、患者さんに合わせたオーダーメイドの免疫療法が施せることを目指しています。これができれば、新免疫療法での各ガンの奏効率は八〇%まで達成できる、と私は考えています。 この小冊子では、新免疫療法について、その概要を分かりやすく手短に述べてみました。本書を読むことで、一人でも多くのガン患者さんが、理想的なガン治療法を知り、ガンの苦しみから一日でも早く解放されることを心より願っています。
■ 第一章
サメ軟骨の強力な抗ガン性
ガンにならないサメの生命力 抗ガンの秘密は「サメ軟骨」にあり 血管新生阻害でガン細胞を兵糧攻め
サメ軟骨は副作用のない安全食品
■ 第二章
ガンに克つキノコのパワー
ガンを攻撃する免疫細胞
免疫活性の高いキノコ菌糸体抽出物 新たな免疫賦活剤IL-X、IL-Y 免疫賦活の主役はキノコの多糖類
■ 第三章
最強の免疫システムを創生
最強の殺し屋キラーT細胞
NKT細胞を活性化する
ガン細胞にアポトーシスを起こさせる
■ 第四章
新免疫療法でガン奏効率八割
理想を求めたガン治療法 新免疫療法(NITC)とは 治療効果3つのパターン
新免疫療法はこれだけのガンに効く
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