生理

女性は生まれたときに、卵巣の中に卵胞のもとを約200万個も持っていると言われています。
それが思春期になって子宮や卵巣が成熟してくると、卵巣から分泌される女性ホルモンの働きによって決まったの日数で、妊娠に必要な成熟した卵胞が、毎月ひとつずつ排出(排卵)されるようになります。

排卵によって受精卵を育てる子宮は、子宮の内側の子宮内膜を厚くして、受精卵を受け止める準備をおこないます。

生理前には子宮内膜は約1cmほどまでになり、卵子が受精しなかった場合、いらなくなった内膜はこわされ、溶けて血液といっしょにはがれて体外に排出され生理となります。

生理があることは、受精し妊娠する準備ができている状態ということです。
はがれた層の下には、また新たに組織をつくりだす層があるので、また次の月に子宮の内側の子宮内膜を厚くしていきます。
これが子宮のなかで、女性ホルモンの働きによって毎月繰り返されているのが生理なのです。

2つ女性ホルモンが生理のリズムをつくる

生理のリズムは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンの分泌が関係しています。生理周期は約4週間を1サイクルとし、生理が始まって14日目に排卵します。2つ女性ホルモンの影響により女性の身体や心は4つの時期に分けられます。

生理中(1週目・低温期)

体温を上げる作用のある黄体ホルモンの分泌がなくなり、体温が下がって身体が冷え血行が悪くなります。心身ともにブルーな時期。生理が終わりに近づくと卵胞ホルモンの分泌が始まり、ブルーな気分から脱出できます。生理痛、頭痛や胃の痛み、生理の出血によって貧血気味になり身体のだるさを感じることもあります。

生理後(2週目・低温期)

卵胞ホルモンは排卵の準備し、排卵に向かって女性としての美しさや魅力が増す時期です。
排卵を前に女性らしさを引き出す卵胞ホルモンの分泌が高まり、肌のつややきれいな髪をつくり、心も体もいきいきと充実させます。

排卵後の調整期(3週目・高温期)

黄体ホルモンの分泌が高まって子宮内膜が充実しはじめ、下腹部になんとなく不快感や違和感を感じる時期です。心身ともテンションは高まりますが、黄体ホルモンは精神に不安定感ももたらすため、二面性のあるデリケートな時期でもあります。

生理前の不調期(4週目・高温期)

精神的にもイライラや不安感がつのり一番、不安定になる時で、黄体ホルモンの影響が強く現れる時期です。体温の上昇やむくみ、便秘、肩こり、頭痛など身体的な不調に悩まされます。また、精神的にもイライラや不安感がつのり一番、不安定になる時期でもあります。

正常な生理のめやす

周期は25~38日間。ずれても予定日の前後2~5日程度なら正常です。精神的なストレスで1週間ぐらいずれることもあります。生理の期間は3~7日間。量は20~140mL。生理痛がおきても日常生活が送れ、市販の鎮痛薬でやわらぐなら心配はありません。

異常な生理のめやす

頻発月経

1カ月に2回、3回と生理がある状態。まず基礎体温をつけ排卵があるかを調べましょう。いずれもホルモン治療が必要ですが、頻発月経はホルモンバランスのくずれる更年期に近い女性に多く、生理ではなく不正出血の場合もあります。早めに婦人科を受診しましょう。
•排卵がない(無排卵性頻発月経)
•排卵はあるが卵胞期(低温期)が短く、生理から排卵までの期間が短い(卵胞期短縮頻発月経)
•排卵後から次の生理開始までの高温期が短い(黄体機能不全型頻発月経)

希発月経

成熟期の女性で周期が39日以上と長過ぎる生理。排卵があればそれほど問題はありませんが、ない場合は不妊症や無月経の原因にもなることがあり、ホルモン療法の必要があります。

過多月経

生理の期間が8日間以上続いたり、眠るのが怖いほどの量やレバー状の大きなかたまりが出たりします。ホルモンバランスの崩れや子宮筋腫、子宮腺筋症などの可能性もあります。

過少月経

出血して3日以内で月経が終わったり、2日目でナプキンの交換が必要ないほどの少量の場合、無月経の前兆症状の場合もあります。ホルモン療法の必要があるかもしれないので、身体に不調がなくても婦人科を受診しましょう。