リウマチの運動療法と冬・夏対策

無理ない運動で関節の可動範囲を確保する

関節に痛みがあると動かすことが億劫になり、これを繰り返すといざ動かそうとしても動かなくなってしまいます。特に関節が伸びにくくなりますので、適度に動かし可動範囲を確保していきます。

医療機関で、家庭でできる運動療法の指導をしっかり受けてください。
関節リウマチの病状が強いときは無理をしないで安静にします。炎症が落ち着いたら、徐々に運動を再開します。
運動量や運動する時間は、徐々に少しずつ増やします。
運動量と運動する時間の目安は、およそ次のとおりです。(運動中の痛みはある程度我慢しますが、無理は禁物です。)
運動後1~2時間たっても痛みが続いているときは、翌日の運動量と運動する時間を減らします。
運動した翌日になって、前日の痛みが残っているときは、前日よりも運動量と運動する時間を減らします。
運動した翌日になって、運動中の痛みが前日の運動中の痛みより強い場合は、前日よりも運動量と運動する時間を減らします。

冬季対策:リウマチの関節痛やこわばり

体や関節を冷やさないように防寒対策をします。
こわばりが強くとも積極的に関節を動かすことで、血液の流れが改善され、症状の改善が期待できます。

冬季対策:レイノー現象の症状

レイノー現象の症状を予防対策は、手の保温が何より大切です。ただ、レイノー現象を完全に予防することは難しく、薬治療で症状を和らげたり症状が出ている期間を短縮するることができるようです。

外出時には手袋を着用します。
水仕事には温水を使います。
精神的緊張はレイノー現象の症状を悪化させます。リラックスした気分に 保つことが大切です。

レイノー現象とは、寒冷刺激によって手指や足先やが白く偏食する症状で、冷感・痺れ・痛みなどの症状を伴います。レイノー現象の程度が強いと白くなった後に紫色になったりします。レイノー現象の本体は指先の循環障害です。レイノー現象は、基礎疾患としての強皮症や混合性結合組織病(MCTD)に高頻度でにみられる症状ですが、全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチ(RA)などにもみられる症状です。基礎疾患を認めないレイノー現象の症状のみの疾患をレイノー病といいます。

冬季対策:風邪予防対策

ウイルス感染などによる風邪は、関節リウマチの病状を悪化させる可能性があります。
外出から帰宅後は、必ずうがい・手洗いをします。
○乾燥は風邪をひきやすくする原因です。加湿器などで室内が乾燥しすぎないように調節します。
○風邪をひいてしまったら、早期に風邪を治す努力をします。風邪薬を服用する場合は、服用中の治療薬との飲み合わせについて、主治医に相談します。(一般的に、ステロイドホルモン剤などの治療薬と風邪薬との併用は問題ないとされています。)
○インフルエンザ予防ワクチンの接種については、賛否両論があるようです。主治医と相談してください。

夏季対策:エアコン冷房による冷え予防対策

○できればエアコン(冷房)は使わずに、扇風機を使います。
○夜のエアコンの使用は、タイマーを使って夜間睡眠中は切っておくのがよいです。夜間に連続使用するならば、除湿のみとか、温度設定を高めにするなど工夫をします。(夜間の冷えは、朝の起床時にこわばりが強くなったり、身体がだるいといった症状の原因になりますし、夏風邪の原因にもなります)
○エアコンの風向を上向きにしたりして、エアコンの風が直接間接部に当たらないようにします。(風が関節に直接当たると関節痛が強くなります)
○関節部の保温に気をつけます。(長袖・長ズボン・ブランケットなどで保温します。外出時には保温用サポーターや大判スカーフなどを利用します)

夏季対策:感染症予防対策

関節リウマチの薬治療としてステロイドホルモン剤や免疫抑制剤を使用しておられる方が多いようですです。
これら薬の副作用で身体の抵抗力が低下して、感染症に罹りやすくなっていることがあります。
夏風邪予防に帰宅後のうがいと手洗いをするだけでも予防対策になります。
また、関節リウマチでは薬の副作用で胃腸が弱っていることも多いので、暑い時期には食中毒にも要注意です。

夏季対策:夏ばて予防対策(食事)

暑い夏の時期は、汗をかきますし、食事はあっさりした食べ物に偏りがちで、冷たい飲物や食べ物を好む傾向にあります。
夏ばて予防対策が必要です。冷たい飲物や食べ物は、身体を冷やすだけでなく、胃腸を冷やして消化機能を下げます。冷たい食べ物や飲み物は避けたい食品です。汗はビタミンやミネラルなどの微量栄養素もいっしょに体外に排出しますから、汗をかいた後は、水分補給と一緒にビタミンやミネラルも補給してください。規則正しい生活、バランスのとれた食事、十分な睡眠が夏ばて予防対策の基本です。