リウマチの4つの血液検査

リウマチの検査には通常は4つの血液検査があります。

1)血沈

正確には赤血球沈降速度という検査で、「赤沈」とも言います。試験管に血液と抗凝固剤を混ぜてしばらく置くと、赤血球が底に沈殿していきます。この沈む速度を血沈といい、正常値は1時間で男性が10ミリ以内、女性が20ミリ以内です。しかし、炎症があるとこの値は上昇し、リウマチが悪い場合には100を超えることすらあります。逆に、治療によってリウマチが改善すると、この値は低下してきます。

2)CRP

正式には「C反応性タンパク」と呼び、体内に炎症が起こる時に血液中に現れる特殊なたんぱく質のことで、炎症の指標として有用です。特にリウマチでは、関節炎の程度を客観的に示す良い指標であり、血沈より精度が高く、症状の変化もいち早く反映されます。正常は0.3mg/Q以下ですが、リウマチがひどくなると10mg/Qを超えることもあります。

3)リウマトイド因子

このリウマトイド因子を測る方法が俗に言うリウマチ反応で、免疫の異常を調べる検査です。RAテストとRAPAテストという2つの測定法がよく知られ、他にIgG-RFテストという測定法もあります。
リウマトイド因子とは、免疫グロブリンと呼ばれる物質に対する自己抗体です。
免疫グロブリンは血液の中で抗体の役目を果たしている物質です。
リウマチ患者の約75%でこのリウマトイド因子が陽性になります。
しかし、残りの25%はリウマチでも陰性。つまり、リウマトイド因子はリウマチの診断には役立っても、絶対的なものではありません。
また、肝硬変、慢性肝炎、結核などの慢性の病気でも陽性になることがありますし、時には正常の人でも陽性になることがあります。
リウマチの患者さんでリウマトイド因子が陽性の場合は、おおむね活動期を示します。
そして、リウマチが良くなると低下します。
一方リウマトイド因子が極めて高値でもリウマチを発症しない人もいます。したがって、血沈やCRPほど正確にはリウマチの活動性を反映しません。

4)その他の血液検査

血液検査では、活動期に一致して貧血がみられ、赤血球の数とヘモグロビンの数値が下がり、白血球と血小板数が増加します。また、生化学検査では、活動期に血清総タンパク、アルブミン値は低下し、グロブリン値は上昇します。このほか、活動期にはアルカリホスファターゼ値も上昇することがあります。最近では、血清メタロプロテアーゼ-3(MMP-3)も活動期に増加することが明らかとなり、臨床検査に取り入れられています。

まとめますと

慢性関節リウマチは、手足の関節などが腫れ上がり痛みます。
長引くと関節が変形し、動きにくくなる。慢性に成りやすい。特徴的な症状やレントゲン検査などで診断は比較的容易につくが、他の関節の病気と紛らわしいこともあります。
又、病気の軽重を客観的に評価出来れば、治療もしやすくなります。

慢性関節リウマチ患者の血清には、リウマチ因子というものがしばしば検出されます。
自己の免疫グロブリンの成分と反応する抗体です。
抗体は本来、外部から侵入した異物と反応しますが、自分自身の成分と反応することがあり。自己抗体と呼ばれます。
全身性エリテマトーデス(SLE)をはじめとする膠原病、あるいは自己免疫疾患と呼ばれる病気には自己抗体が関係しています。

さて、リウマチ因子の検出には、RA試験orRAHA試験という検査が行われます。
慢性関節リウマチ患者のおよそ80%は陽性となります。
つまり、陽性になれば慢性関節リウマチの疑いが強いのですが、ただし、この病気であっても陰性になりうるし、それ以外の病気でも陽性になることがあるので注意が必要のようです。
例えば、SLE(全身性エリテマトーデス)では30%近くで陽性になるし、肝硬変や肝炎・悪性腫瘍などでも陽性になることがある。健康人でも2%程度は陽性になる。慢性関節リウマチの診断はこの検査だけに頼らず、総合的な判断が要求されています。