卵巣機能不全

卵子は、脳の下垂体から分泌されるFSHというホルモンの指令によって育ちます。

そのホルモンの分泌量が少なかったり、卵巣にうまく指令がいかないと、卵子が育ちません。
ひどい月経不順や無月経のときに疑われ、過度なダイエットやストレス、激しい運動によって起こることがあります。
治療としては、排卵誘発剤を使用して排卵を促す、不足しているホルモンを補います。

卵巣機能不全と女性ホルモン(エストロゲン)について

卵巣から分泌される性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)、男性ホルモン(アンドロゲン)の3種類がございます。
卵巣機能不全では、これらのうちエストロゲンの不足が最も重要でしょう。
正常児では、エストロゲンは幼児期からごく少量分泌されているが、平均10歳頃からゴナドトロピンの刺激により分泌が増加する。エストロゲン増加の結果、乳房の発達が始まり、2年余りで成熟に至る。子宮も並行して発達し、子宮内膜が増殖してエストロゲン分泌の一時的な消退が起こると初経を迎えます。

エストロゲンの骨への作用は、骨端線の閉鎖していない(つまり成長の途中にある)骨の成長と成熟を促し、したがって、思春期の成長スパート(平均11歳)を起こさせると同時に、骨成熟により成長を終了に向かわせます。
また、エストロゲンは骨へのカルシウムの蓄積を強く促進して、およそ9-16歳の間に骨塩量を著しく増加させますが、卵巣機能不全では、これらのエストロゲンの作用が起こらないのです。

そのエストロゲンの分泌量が少なかったり、卵巣にうまく指令がいかないと、卵子が育ちません。

<参考資料>

顕微授精についてご説明いたします

卵子と精子を体外に取り出して、倒立顕微鏡操作下で受精をうながす方法を顕微授精と呼びます。
顕微授精には通常、卵細胞の中へごく微細な針を刺し、直接精子を注入する卵細胞質内精子注入法(ICSI)が用いられます。ICSIを行うことにより、通常の体外受精では受精が極めて難しい男性不妊症例や、原因不明不妊症例においても約80%の受精率が期待でき、そのうち70~80%が移植可能な胚になります。

ICSIでできた赤ちゃんに染色体異常や奇形が発生する頻度は、自然妊娠での頻度と差がないと報告されています。

患者の卵子や精子の状況(いわゆる質)・受精能力・病院の胚培養技術等々いろんな要素があるのですが、一般的に体外受精は30%前後です。
成功率という意味を着床成立という意味でおっしゃっているなら、顕微授精にしたからといって上がるとは限りません。

上がるのはあくまでも「精子の状態が悪いケースでの受精率」であって、その後の胚分割や着床については医療技術が介入できない領域だからです。
シャーレの中にひとつの卵子と複数の精子を入れ受精自体は自然に任せる体外受精と違い、顕微授精はひとつの卵子にひとつの精子を人の手を介して受精させますが、確実に受精させられる(=だから成功率があがる)という意見と受精競争がないまま受精させるので生命力の弱い胚ができる(=だから成功率が上がるとはいえない)という意見とがあるようです。

しかし精子の状態が非常に悪い場合は顕微授精を選択するしかありません。
受精というハードルを越えなければその先はありませんから。
なので、この数字はあくまでも参考程度にとらえたほうがいいでしょう。
あと医師から説明を受けておられるかもしれませんが、女性側が35歳以上だと着床まで進む率は低下していくようです。