妊娠

無事妊娠する為には、いくつもの難関を超えていかなければなりません。

ここでは妊娠成立までの神秘なプロセスを考えてみましょう。
めでたく、妊娠するって意外と大変なことです。

■排卵

女性の卵巣にある卵子はその人が生まれた時からすでに数が決められていて
(胎児期に形成)、毎月約20個位の原始卵胞が脳からのホルモン刺激で目覚め、成長をし始めます。
その中で1つだけが主席卵胞として大きくなり18~20ミリの大きさで排卵します。
この卵胞は卵胞ホルモンを分泌して、子宮内膜を厚くしたり、頚管粘液を増やし精子を通りやすくする準備を始めます。
(頚管粘液不足により精子が通過出来ないこともあります)

残りの卵胞は閉鎖卵胞となりしぼんでいきます。
どちらの卵巣から排卵されるかは超音波などで確認しなければわかりませんが、必ずしも左右交互というわけではないようです。

生理が終わりしばらくすると脳下垂体から黄体ホルモンが多量に分泌され、卵胞が破れ排卵します。
卵子の寿命は排卵後24時間です。
排卵後に卵胞は黄体に変わり、黄体ホルモンを出すようになります。
排卵後基礎体温が上昇し高温期に移り、厚くなった子宮内膜をふかふかに整えます
(排卵すれば必ず妊娠に結びつくのではないのです)
(卵管閉塞はないか?うまく入れない場合はピックアップ障害の疑い)

■精子との出会い
男性から射精された精子は1分間に2~3ミリの早さで膣~子宮頚管~子宮腔内をとおり卵管の方を目指して進んでいきます。
卵管采でキャッチされた卵子は卵管膨大部で精子と出会うのを待ち、卵子に最初に飛び込んだ精子と結合します。
ここまで到達するためには、精子にとっては人間が東京から名古屋までを一気に駆け抜けるのと同じくらいの距離に相当するそうです。

精子の寿命は2~3日間が平均です。
(卵子と精子が寿命内に受精することが前提になるので、タイミングが大事)
(数や運動率等に問題があると、卵子と出会えなかったり、受精にも影響が出てきます)

■受精
排卵された卵子は卵管膨大部で待っていた精子と一つになります。
受精卵は46個の染色体をもつ新しい命ですが、卵子がもつ22の常染色体と性染色体X、精子がもつ22の常染色体と性染色体XまたはYによって性別が決まります。
Xの性染色体をもつ精子が受精すれば女の子、Yの性染色体をもつ精子が受精すると男の子になります。
(精子の元気率にも関係ありますが、受精がうまく出来ない場合は顕微受精の対象となります)

■卵管へ
受精後2日目には2~4分割、3日目には4~8細胞期。分割を繰り返しながら、子宮腔内を目指して進んでいきます。

■子宮へ
受精後4日目には桑実胚と呼ばれるものになり、子宮腔内に辿り着きます

■着床
受精後5日目以降は胚盤胞、受精卵の透明帯が破れ孵化、7日目以降にようやく着床します。
(子宮内膜の厚さが十分でないと着床しにくくなります。理想は10ミリ以上のようです)

■妊娠の成立
みごと着床したら、受精卵の一部が分化して出来る絨毛からヒト絨毛性・性腺刺激ホルモン(HCG)を分泌し始めます。
HCGホルモンは、黄体を刺激し、黄体からのホルモン分泌が持続され、妊娠を継続させます。
高温相が続き生理も止まります。
(黄体ホルモンが十分でないと、妊娠維持が難しいとされています)

このように妊娠して出産までは、私たちには見えない部分でも、長い道のりを乗り越えていかなければなりません。

私たちの身体は、運動性の高い元気な精子数と健全な卵子と胎児を10ヶ月以上育成できる体内環境や精神状態が整っていないと体が判断した場合は、なかなか妊娠という結果は期待できないようです。

人類のDNAの中に健康で元気な子孫を残していくという、テーマが組み込まれていると思われます。

まずは、男女ともに健全な体内環境を作りと安定した精神状況を心がけましょう