LOH症候群(男性更年期障害)

LOH症候群の症状としては、倦怠感・めまい・イライラ・睡眠障害・物忘れ・精神不安・勃起不全・筋肉量の低下・体毛の変化などが代表的です。

 

男性にも女性と同様に更年期障害があることは広く知られるようになってきましたが、その診断や治療はまだまだ充分とは言えないようです。
加齢に伴う身体の変化により現れる諸症状をいい、それらは男性ホルモン(テストステロン)の低下により生じるものですが、ストレスやうつ病など複数の要因が複雑に絡み合って起こります。
LOH症候群と診断された中にはうつ病が隠れていることも多いようです。

女性の閉経前後(およそ50歳前後)の10年間は、急激に女性ホルモンの分泌量が減少することによって心身にさまざまなトラブルが現れてきます。
これに対して男性には“閉経”という区切りがないものの、更年期障害(テストステロン)の分泌量は徐々に減少。特に40~50歳代には社会的責任が重くなることが多く、ストレスが増大するなど外的な要因も加わって、さらにホルモンのバランスがくずれて心身の不調につながると考えられています。

LOH症候群の症状は

1.精神・心理症状:落胆、抑うつ、いらだち、不安、神経過敏、生気消失、 疲労感
2.身体症状:関節痛、発汗、ほてり、睡眠障害、記憶力低下、集中力低下、 陰毛の減少
3.性機能関連症状:性欲低下、ED(勃起障害)、射精感消失、オーガズムの 低下

など、多様な症状が見られますが、全ての症状が揃うわけではありません。

加齢による様々な身体の変化やストレスが、この諸症状の原因となります。
若い人ほどストレスの影響が強く、年齢が増すにつれて男性ホルモン(テストステロン)低下による症状が強く出てきやすいといえます。
ただ男性ホルモン(テストステロン)の量と諸症状の程度には相関がないため、男性ホルモンの量が少なくても、何の症状もない方も数多くおられます。

加齢によって全身の細胞の機能が低下することや、自律神経のコントロールが乱れがちになることも、無縁ではないでしょう。自律神経は男性ホルモン(テストステロン)の分泌量の減少やストレスによっても乱れやすい。
たとえば陰茎の勃起や収縮に関わる一連の動作には、自律神経が深く関与しています。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、仕事に集中したり緊張しているときには交感神経が機能し、リラックスしているときには副交感神経が優位に機能していることが知られていますが、勃起状態を保つために求められるのは副交感神経。不安や焦りなどで交感神経が優位になってしまうと、勃起状態が維持できず、EDの原因になってしまいます

中高年男性の特徴的な更年期症状といえるのが、前立腺の組織変化に伴う排尿トラブルです。前立腺は尿道を取り囲むようにある男性性器の一種。ここが肥大した「前立腺肥大症」では、尿道や膀胱底部が圧迫されるため、尿意があるのにすぐにでない、尿の切れが悪くなる、勢いがなくなり残尿感があるといった症状につながります。

こうした症状は一般に40~50歳代で増え始め、60代では半数以上が、80代では90%が悩まされているといわれます。
症状や内分泌学的検査値に応じて、男性ホルモン(テストステロン)補充療法やバイアグラなどのED治療薬を用いることもあります。
また、精神神経科による専門的な治療が必要な場合もあります。

日常生活の中での改善

1、趣味の時間をもつなどして、ストレスを自分なりにコントロールできる  能力を身につける。
2、毎朝30分程度戸外で朝の光を浴びる。
3、豆腐や納豆など、大豆製品を毎日食べる。

これらは特別なことではなく、いままでの生活習慣の見直しです。
1、が難しい人でも残りの2つを実行するだけで、症状が改善されることも多いようです。
なかでも3、はすぐ始められます。食生活が豊かな現在、どうしても肉や揚げ物など高脂肪・高カロリーに偏りがちですから、バランスを正すには、大豆製品を主食に据えるくらい意識するのが大切のようです

早朝の光を浴びながらの軽い散歩や庭いじり、愛犬の散歩にでかけるなどリラックスした時間をもつことは、心の健康にも役立ちます。

カリフォルニア大学の研究では、1000ルクスの明るい光を1時間ずつ5日間浴びるだけで、男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促す黄体化ホルモンの量が69.5%も増加したという実験データも報告されています

毎日早起きして規則正しい生活を続けることで、生活習慣病を遠ざける体質づくりにも、つながります。
食事を毎日同じ時間に摂るようにすることも、規則正しいリズムを取り戻すのに大切です。いろいろなものを食べることで栄養のバランスが保てるようになります。