リウマチ治療について
リウマチの治療について

リウマチの治療

リウマチは、局所の関節の治療だけでなく全身的な治療が重要です。
その為には、リウマチの全身の活動性と関節の壊れ具合、その他の症状、検査結果などを総合し判断して、最適な治療法が選択されます。。

その場しのぎの治療はリウマチを悪化させることになりますので、リウマチ専門の医師とよく相談しましょう

基本的な治療として

■安静治療
睡眠を充分にとり、昼寝にも1時間くらいは横になって静かにしていましょう。
リウマチの活動性が強い時は、日常生活動作を少なくし、安静の時間を長く持ちましょう。
リウマチは病気の性質上、痛みが強く、行動が制限されるため、患者さんにとっては想像を絶するほどにつらく、大変なものだと思います。
だからといって気持ちで負けないようにしましょう。
気持ちの持ち方によって病状は左右されますので、心を安らかにし、「生涯リウマチとつき合っていこう」というくらいの気持ちを持つことが大切です。

■適切な運動治療
運動は、筋萎縮や関節の拘縮・変形を防ぐために重要です。
原則として発熱のある急性期以外は運動を行なうように心がけましょう
特に水中での運動は効果的です
泳ぐ必要はなく、ただ水中歩行をするだけで十分です
水中では浮力の関係で、体重による股・膝・足関節への負担が軽減され、股・膝・足関節の悪い患者でも運動ができます
さらに、水中では陸上と同じ動作をしようとしても、水の抵抗の分だけ負荷がかかることになりますので、同じ時間運動したとしても、陸上で行なう場合と比べ、たくさん運動をしたことになります
ただし、運動のやりすぎは全身や関節の炎症症状を悪化させることになりますので、注意が必要です

■温める(保温)治療
リウマチの関節痛には、温度・湿度への対策が欠かせません。
身体を冷やさない工夫や湿度が高くならないような配慮をする必要があります。
夏には冷房を使用することが多くなりますが、冷たい空気が身体に直接あたらないように、また冷えすぎないように気をつけましょう。

お風呂にはいるときは前もって脱衣室・浴室の温度をあげておき、充分な湯を使ってよく温まり、身体をふくときは、タオルやバスタオルをたくさん用意しておき、水気を残さないようにしましょう。
髪は、ドライヤーなどで早めに乾かしましょう。
全身の入浴や、手や足を湯で温めることで、関節の痛みやこわばり感をやわらげることができます

■姿勢治療を良くしましょう
背筋を自然にまっすぐに伸ばし首と肩の力を抜き、よい姿勢を保つようにしましょう。
悪い姿勢は、筋肉や関節を常に緊張状態にして疲労を増加させます。

■食事治療について
なるべく刺激の少ない、消化のよい、多品目でバランスのとれた食事をするよう心がけましょう。
蛋白質、カルシウム、ビタミン、鉄分を多く含む食品を摂りましょう。
肥満は下半身の負担になりますから、過食をさけ、ときどき体重を測定し、標準体重を保ちましょう。
貧血のある方……蛋白質を多く摂るとともに、鉄分の多い食品(レバー、卵黄、ハチミツ、ほうれん草、うなぎ等)を摂りましょう。

食事に制限がある方……塩分やカリウム、カロリーなどに制限のある方は、栄養指導を受けるようにしましょう。

薬物治療について

のみ薬や注射はリウマチ治療の中心になります。
のみ薬は医師の指示に従って、きちんと内服を続けることが大切です。
定期的に診察を受け、病状の変化や痛みの状態を医師に相談してください。
また副作用(発疹、口内炎、下痢、吐き気、便の色の異常など)があれば、早目に診察を受けましょう。
胃腸症状を少なくするために、食後すぐの内服をおすすめします

非ステロイド性抗炎症剤
インフリー・インテバンSP・フェルデン・ロキソニン・クリノリル・ボルタレン などリウマチによって起こった炎症をおさえ、痛みを軽減する。
(副作用)胃痛、食欲不振、胸やけ、悪心 、嘔吐 、むくみ

抗リウマチ薬
リドーラ・シオゾール注射・リマチル・メタルカプターゼ など免疫異常を調節して、リウマチを改善する。
(副作用)胃痛、貧血 、下痢、口内炎、皮膚の発疹 、むくみ

副腎皮質ステロイド剤
プレドニン・プレドニゾロン など炎症をおさえる作用が強い。
(副作用)顔貌円形化、多汗、骨粗鬆症 、皮膚萎縮、消化器潰瘍

免疫抑制剤
メソトレキセート・エンドキサン・イムラン・ブレディニン など免疫異常を抑制して、リウマチを改善する。
(副作用)胃痛 、胸やけ、貧血 、白血球減少 、肝障害

手術治療について

リウマチの手術は、薬やリハビリなどと同じく、リウマチの治療には欠かせない治療手段の一つです。
手術をするかどうかは、リウマチの全身活動性が高いが薬の量をこれ以上増やせない場合や、関節の破壊が強くなって日常生活が不自由になった場合に検討されます。

リウマチ手術の種類
滑膜切除術……長期にわたって関節炎が強い場合に行う。基礎的な薬物療法が大切。
関節固定術……主として頸椎、足関節、手関節に行われる。
骨頭切除術……足趾の変形に対して行われる。
人工関節手術……股関節、膝関節では安定した成績をあげている。骨セメントを使用タイプとしないタイプがある。
腱の手術……指の伸筋腱が断裂した場合に行われる。

リウマチの手術はチーム治療が大切です。
リウマチをよく知っている医師・麻酔医・看護婦・理学療法士・作業療法士のほか、合併症に対する専門医のいる病院で手術することをおすすめします。

人工関節置換術を受けられた方へ
人工関節の寿命は20年前後と言われていますが、日常の生活において注意事項を守っていくことにより、長持ちさせることができます。

人工関節にとっては、感染の予防が最も大切です。そのためには、つぎの点に注意しましょう。

傷をつくらない、火傷をしない。
まき爪、魚の目、水虫などを早く治療して、化膿させない。
全身の感染予防に気をつける(風邪、膀胱炎など)。
また、手術した関節に熱感・腫れ・色調の変化・痛みなどの異常があれば、すぐに受診しましょう。
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