あなたの痛みと症状から、原因がわかる
中高年に多い関節痛には、病気が隠れている可能性があります
動かした時にでる痛みとじっとしていても出る痛みにように、関節の痛み方は、大きく分けて2種類あります
関節は、スムーズに動くために構造上、様々な工夫がなされています
その一つが骨と骨の間にある関節軟骨です
関節を動かした時の痛みの原因はここにあるのです
関節軟骨には血管や神経は通っていません
体の組織を形作る栄養は血管を通して送られますから、関節軟骨は修復や再生がほとんどされないとても弱い器官だということがいえます
そのため関節軟骨には老化の影響が大きく出ます
年をとるにつれて関節軟骨は大きく変化していくのです
長年に渡って関節が使われ、骨がぶつかり合うことで軟骨がすりへっていく、いわばガタが来てしまうのです |
■関節痛の症状1
関節の痛み、はれ、熱感、発熱、関節が動かしにく関節部の皮フのむくみや関節内に液が溜まる場合 |
化膿性関節炎が疑われます
化膿性関節炎とは、関節内に主に黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入し、関節の機能を障害する疾患です。
体のどの関節にも起こる可能性がありますが、膝や肘、肩、股関節などに多く見られます。
原因は細菌に関節が侵されて起こりますが、ケガなどから直接細菌が入る場合と、体の他の部分の炎症から血液を通して細菌が入ってきて関節を侵す場合とがあります。
最近では、長期間の副腎皮質ホルモン剤の関節内注射によって起こる化膿性関節炎も多くなってきています。
化膿性関節炎を放置すると急激に関節軟骨が破壊され、動く範囲が狭くなったり、変形したりします。
患部を切開して膿を出し、関節洗浄を行って安静を保ちながら抗生物質を投与する
治療を行います。 |
■関節痛の症状2
指の関節の痛み、指のつけ根の手のひらを押すと痛む、 硬いしこりが見られ、指の屈曲ができなくなる。手首の親指の付け根の部分に圧痛や手首の痛み、はれが起る。 |
腱鞘炎が疑われます。
筋肉の動きを伝えて関節を動かす組織が腱を包む腱鞘は、腱の動きの方向を決定したり、腱の動きをスムーズにする働きをしていますが、
この腱鞘が炎症を起こした状態を腱鞘炎といいます。
原因は、使いすぎによるものと、トゲが刺さるなどして細菌が腱鞘内に入り、化膿が腱鞘に及んだものとがあります。
リウマチなどの病気により腱鞘が炎症を起こすこともあります。症状が強く現れている時期は、まず患部の安静を守ることが重要です。 |
■関節痛の症状3
指を曲げようとすると、急にガクッと曲がる。特に親指に多い。 |
バネ指を疑います。
バネ指は、指の屈筋腱に起こる腱鞘炎です。特に親指に多く、関節を伸ばそうとすると、ビヨーンと伸びるためバネ指と呼ばれます。人差し指や中指にも起こります。
中高年の女性に多く見られ、長年の手の使いすぎが原因とされています。
原因と思われる作業や運動を中止することが第一で、抗炎症剤を使用し、安静にします。
ほかに、ステロイドを注入したり、腱鞘を切開することもあります。 |
■関節痛の症状4
指の関節が赤くはれる、変形する、痛みが生じる。 |
ヘバーデン結節を疑います。
ヘバーデン結節は、指の第1関節が変形する変形性関節症です。
第2関節が痛むリウマチとは区別され、長年の労働による経年変化が原因と見られています。
痛みがあるときは消炎鎮痛剤を使用し、それでも痛みが治まらない場合には、関節の手術を行うこともあります。
しかし、特別な痛みのないときは、積極的な治療は不要です。 |
■関節痛の症状5
肩の関節を動かした時に痛みがある。肩をまわしたり、腕を上げることができなくなる。 |
五十肩を疑います。
五十肩は、中高年(40〜50歳)に多く、肩が痛み、腕が上がらなくなるなどの肩関節の障害が出る病気です。
肩の痛みと運動に障害があって、特定の原因のないものを五十肩と呼んでいます。
肩関節周囲組織の炎症によるもので「肩関節周囲炎」ともいわれています。
原因は、肩周辺の筋肉や腱に年齢的な変化による摩擦や変性が生じることで、そこから痛みや炎症が始まります。
さらに痛みが続き強くなると、肩関節が思うように動かせなくなります。痛みがもっとひどくなると、ますます肩関節が動かしにくい状態になり、こうした悪循環が炎症と病変部を広げて、関節内外に癒着(ゆちゃく)を起こしてしまうこともあります。 |
■関節痛の症状6
腰や背中が重い、慢性的な腰痛や骨折が起こりやすい、脊椎骨の圧迫骨折や急性の腰痛、背部痛、背中や腰が曲がる、身長が縮む、背骨の部分の突出、背中がまるくなる。 |
骨粗しょう症を疑います。
骨粗しょう症とは、加齢にともない骨のカルシウム量が減り、骨の組成は正常でも、骨量だけが減少して骨がもろくなる病気です。
老化と密接な関係がある、骨の老人性変化ですが、特に閉経期後の女性に多く見られ、男性でも80歳以降には増えてきます。
骨粗しょう症になると、足のつけ根や手首、腕のつけ根などに骨折が起こりやすくなります。
特に足のつけ根の骨折が原因で、寝たきりになるケースが増えています。
原因は年齢による骨組織の老化に加えて、カルシウムの代謝や骨の新陳代謝を促すサイトカインという物質の過剰分泌を抑制するエストロゲンという女性ホルモンが分泌されなくなるため、骨の量が減少ることで起こる疾患です。
この他、ビタミンDも関係しています。
また、年をとって外出しなくなり、紫外線にあたる機会が減少し、運動量も低下して、血液が酸性に傾き、カルシウムが溶け出しやすくなることや、骨の細胞が不活発になることによる骨量の減少、カルシウム自体の摂取不足などが要因としてあげられます。 |
■関節痛の症状7
体の片側の腰痛、足の痛み(坐骨神経痛)、しびれ、ひざ下の外側中央部から足親指にかけてのしびれ、痛み、親指を反り返す力の低下、ひざ下の後面から足の外側、足の小指のしびれ、痛み。 |
椎椎間板ヘルニアを疑います。
腰痛や坐骨神経痛を起こす代表的な病気です。
本来、背骨の椎骨と椎骨の間にある、軟骨の椎間板は体を支えたり、しなやかな動きをするのに欠かせない役目を持っています。
この椎間板の周辺部分である線維輪の亀裂から、椎間板の中心部分である髄核が脱出します。
髄核がとび出すと、腰髄の神経根を圧迫して腰痛や坐骨神経痛を起します。
もっとも多く発生するのが、第4と第5腰椎の間の椎間板(第5腰髄神経)で、次は第5腰椎と第1仙骨の間(第1仙髄神経)です。両方で腰椎椎間板ヘルニア全体の約95%を占めます。
原因は、はっきりとは分かりません。前屈みの姿勢や中腰姿勢を長時間続けると椎間板の髄核が後ろに向かってふくらみやすくなり、周囲の線維輪に隙間があると、そこから髄核の一部が脱出して、腰髄の神経を圧迫します。
この段階が徐々に進行すると、痛みなどの症状が現れます。
重い物をもち上げた時などに急激に起きたり、ぎっくり腰からだんだん腰椎椎間板ヘルニアに移行することもあります。 |
■関節痛の症状8
重いものをもった時などに、腰に起こる激痛や腰の前後屈、寝返りや歩行が困難となり、体を動かすと痛みが増大し、腰に触れると激痛を感じる。 |
ぎっくり腰を疑います。
ぎっくり腰は、腰を曲げたり急に体の向きを変えたり、重い荷物を持ち上げた時、ごく稀にくしゃみや咳をした時など、何かちょっとしたことがきっかけとなり、腰椎に突然大きな力が加わった時に、腰に激痛が起こります。
腰部に急激に外部からの力が加わったときに、腰椎周辺の椎間板(ついかんばん)、関節、筋肉、靭帯(じんたい)などの一時的な障害や、部分的な損傷が起こるためと考えらえています。
X線写真では特別な異常は見られません。
痛みは腰部に集中し、しかもひどい痛みのため体が動かない状態になります。
2〜3週間程度で痛みはだいたい治ります。 |
■関節痛の症状9
ももの後部からふくらはぎ、足に鋭い痛みを感じ、動作を変える時、特に激しく痛む。 |
坐骨神経痛を疑います。
坐骨神経は、第4腰髄から第3仙髄より出た神経が集まって、腰から骨盤を経由してお尻へ、さらにももの後部を通って足へと向かう神経で、ひざから総腓骨(そうひこつ)神経と脛骨(けいこつ)神経に分かれます。
全身の中でいちばん長く皮フに近いところを通っているため、寒冷、圧迫、外傷などの影響を受けやすいので、神経痛が起こりやすくなります。
坐骨神経痛の痛みはももの後部に沿って、ふくらはぎから足の裏にまで及びます。
病的な原因は、椎間板ヘルニア、変形性腰椎(ようつい)症、カリエス(結核が脊椎に感染したもの)、腫瘍など。また、外傷による圧迫や寒冷、さらに、リウマチ、カゼ、便秘、糖尿病、動脈硬化症、梅毒、アルコール中毒、ニコチン中毒なども坐骨神経に障害を与え、坐骨神経痛の原因になる場合があります。 |
■関節痛の症状10
膝の痛み、はれや熱感、膝関節が動かしにくい、膝に水が溜まる。 |
膝内障を疑います。
膝関節の骨や関節軟骨に損傷がなく、半月板・靭帯(じんたい)などが傷ついた状況を総称して、膝内障といいます。
関節の間のクッション的役割をしている軟骨組織の半月板、関節を補強している内外側側副靱帯、前後十字靱帯などの損傷が多く見られます。中でもっとも多いのは半月板の損傷です。
原因はスポーツによる外傷、災害事故、交通事故などが主で、特にスポーツによる外傷が増えています。 |
■関節痛の症状11
大きな力が加わった部位の激しい痛み、はれ、動かしにくいあるいは動かない、変形している。 |
外傷性脱臼を疑います。
外傷性脱臼とは、ある一定の方向と角度にしか動かない関節が、大きな外力が掛かったために外れたままになる状態です。
関節を包んでいるふくろ(関節包)を破って、関節の接合面がずれて正常な位置でなくなってしまいます。
体のどこの関節でも起こりますが、もっとも脱臼しやすいのは、肩関節、ひじ関節、顎関節(がくかんせつ:あごの関節)や指の骨の関節などです。 |
■関節痛の症状12
腰から背中が痛む、症状がひどくなると、腰の激痛で身動きできない。 |
腰痛症を疑います。
X線や一般検査などで特別の異常がなく、原因を特定できないが腰に痛みがある状態を腰痛症と呼びます。
特定の原因疾患があるわけではなく、椎間板(ついかんばん)や靭帯(じんたい)、筋肉、軟部組織などに一時的な障害や、部分的な損傷が起きて生じると考えられています。
人間が二足で直立歩行すること自体、腰部への負担はかなり大きなもので、それが不自然な姿勢を続けたりすると負担が増大したり、腰部を支える筋肉が疲労するなどの原因で腰部に障害が出ます。
肥満も原因になり、特に腹部の肥満は腰椎により大きな力がかかります。
妊婦も、腰椎に大きな力がかり、腰痛症になりやすいので、注意が必要です。 |
■関節痛の症状13
指先大の半球状の弾力性のある軟らかいこぶが、手首や足首の関節にできる。 |
ガングリオンを疑います。
ガングリオンは手首や足首の関節周辺に多く発生します。関節包(関節面の摩擦を防ぐための関節を包んでいる膜)や腱鞘(けんしょう:腱を包む袋)の一部が変化してできた腫瘤(こぶ)で、袋の中は無色透明で、粘り気のあるゼリー状の物質で満たされています。
20〜40歳代の女性に多く、原因は不明です。ピアニストやタイピストなど手を使う職業の人に多く、関節の使いすぎが疑われていますが、未だ解明はされていません。
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■関節痛の症状14
首、肩から上腕にかけての痛みや手足のしびれ、マヒ、背中の痛みや腕の痛み、物がうまくつかめない、よく落とす。歩行が困難になる場合もある。 |
けいつい椎間板ヘルニアを疑います。
頸椎は重い頭部を支えるため負担がかかりやすく、頸椎と頸椎の間の椎間板の一部がとびだしてヘルニアになり、頸部の脊髄や神経根を圧迫して症状が現れます。
原因は加齢によって椎間板が変化したことに加えて、背骨への負担などによって起こることが多く、40〜50歳代から多く発症する傾向があります |
| >膝痛や膝の関節がいたい場合はこちら< >変形関節症についてはこちら< |
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