膝関節痛

ざ関節とは、大腿骨(太ももの骨)と、脛骨(すねの骨)および膝蓋骨(ひざのお皿)とのつなぎ目のことをさします。
骨同士が接する部分は、骨と骨が直接こすれあわないように関節軟骨というなめらかで弾力のある組織でうすく覆われています。また、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)のすき間には、半月板という三日月型の軟骨がはさまっていて、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。

これらの膝関節部分は関節包という袋で包まれ、内貼りしている滑膜から分泌される関節液で満たされています。関節液は潤滑油のような働きをするとともに、関節軟骨へ栄養を運び老廃物を持ち去ります。(関節軟骨には血管がないので血液により栄養は供給されない)骨と骨は靱帯という強い繊維の束でしっかりとつなぎとめられています。
この靱帯が切れるとひざは不安定になります。また大腿四頭筋などの筋肉によりひざは支えられ、曲げ伸ばしなどひざを動かすことができるようになっています。

関節は通常、球状の骨と「おちょこ」のような球面を受けるような形状の骨との組み合わせになっていることが多く、面を面で受けるので接触面が広くなり関節への負担は少なくてすみます。

ところが、ひざ関節の場合は、球状の大腿骨(太ももの骨)を平面の脛骨(すねの骨)が受ける形になっているため点のような小さな接触面で荷重を受けることになるので関節への負担は大きくなります。
また、いったん歩きはじめると垂直方向へ体重がかかるだけでなく、大腿骨は脛骨の上を転がり・すべり・回旋します。関節軟骨はこのような横方向や斜めにかかる力にはあまり強くありません。
歩行時のひざへの負担は体重の3倍にもなり、走るときや階段の上り下りではそれ以上の負担がかかると言われています。

膝(ひざ)が痛くて階段の上り下りがつらい、あるいは立ったり座ったりする動作で痛みやはれが出てくるという方のほとんどに、膝関節部の変形が見られます。

膝関節図

軟骨や半月板の損傷などで関節の安定性が欠けると、バランスを保つために周囲の靭帯や筋肉にも余分な負担がかかり、疲労によって萎縮、硬化を起こしやすくなるのです。

関節が弾力性を保つためには、常に適度の潤滑油的な水分が必要です。関節部の血液循環を高め、十分な栄養を補給することが、磨耗などの進行を食い止める大切な条件です。

膝関節痛を起こしやすいタイプは、常に体が重だるい(特に足、腰)、水太りしやすい、汗をかきやすい、疲れやすいなどの症状を持つ方々です。

中高年に多い関節痛には、病気が隠れている可能性があります。
動かした時にでる痛みとじっとしていても出る痛み。関節の痛み方は、大きく分けて2種類あります。

関節は、スムーズに動くために構造上、様々な工夫がなされています。
その一つが骨と骨の間にある関節軟骨です。関節を動かした時の痛みの原因はここにあるのです。

関節軟骨には血管や神経は通っていません。
体の組織を形作る栄養は血管を通して送られますから、関節軟骨は修復や再生がほとんどされないとても弱い器官だということがいえます。

そのため関節軟骨には老化の影響が大きく出ます。年をとるにつれて関節軟骨は大きく変化していくのです。

長年に渡って関節が使われ、骨がぶつかり合うことで軟骨がすりへっていく、いわばガタが来てしまうのです。

関節の仕組について

関節は硬い骨と骨とがぶつかることなく、スムースに動かすための場所で、体の中の約140箇所もあります。その中で膝は、2本で歩く人間にとって立つ、歩くこと、そして体重や体力の負担が大きくかかっている部位です。それだけに様ざまな障害が生じやすいところです。
ヒザ関節は、体の中で一番長い大腿骨と2番目に長い脛骨の骨と骨の間をつないでいます。

この骨と骨とが直接ぶつからないようにそれぞれの骨の先端に骨を包み込むように軟骨が付いているのです。膝関節は、滑膜といわれる幕で覆われ、軟骨の周りには関節液という液体で満たされています。関節液は粘り気のある液体で、関節の潤滑油の役割を担っています。
膝関節の構造 軟骨は、スポンジのような構造をしていますので、このクッションを利用して弾力性を保っています。

また、軟骨の表面はゆで卵の白身のようになめらかで関節をスムーズに動かしています。膝軟骨は、軟骨と軟骨の隙間が大きくその隙間には、繊維状の軟骨である半月版があります。
若く元気な膝の軟骨はシッカリとした骨と筋肉で覆われ、スベスベした軟骨でできているのでスムーズに動かすことができます。

しかし、軟骨がボロボロになったり(軟骨が磨り減る)、関節を支える筋肉の力不足(筋力不足)や骨が弱くなったり(血行不良)や骨が弱くなったり(骨がもろくなる)、血液の流れが悪くなる(血行不良)と関節がうまく動かなくなり、痛みが出てきます。これが中高年から多く見られる「変形膝関節痛」です。

軟骨が磨り減っている場合
膝の軟骨は毎日、立ったり歩いたりすることで、負担がかかります。よって、加齢と共に長年負担をかけてきた軟骨が磨り減り、痛みが発生するのです。実際、50歳代の女性の約2分の1が“膝に痛み(膝関節痛予備軍)”を持っているといわれています。
膝の軟骨の磨り減る膝関節痛の原因は加齢だけではありません。肥満も大きな原因で、数kg の体重の増加でも膝に大きな負担になります。又、急な運動や登山やハイキングなども膝に大きな負担をかけることになり、軟骨のすり減り、痛みが発生して膝関節痛になります。

筋力が低下している場合
膝の関節や骨を支えているのが筋肉です。筋肉がシッカリしていれば、運動や体重による関節の負担を減らすことができます。
中高年になると、若い時の50~60%の筋力まで低下してしまうといわれています。
よって、この筋力の低下が中高年の膝の関節負担を大きくして、痛みの素になります。食が細い方やダイエットによって筋肉の素であるアミノ酸が不足すると強い筋肉ができにくくなります。筋肉を強くするには適度の運動や筋肉を減らさない生活の工夫も膝関節痛の予防です。

血行不良となっている場合
軟骨は栄養(原料)を素にすり減った部分を再生したり、修復したりします。軟骨に必要な栄養分は、血液に乗って運ばれ、関節内にある関節液を通して補給されます。ところが、膝や足腰が冷えると血流が悪化して栄養成分が運ばれなくなり、修復が遅れ膝関節痛が発生します。 
動脈硬化や血液がドロドロしていること、なども血液の流れが悪くなる原因となります。

骨粗しょう症の場合
骨がスカスカになったり、もろくなったりすると骨折や腰痛の原因でもある骨粗しょう症の状態になります。骨が弱くなることは、それだけ体重を支えにくく、膝などの関節に負担がかかることになります。
骨は、アミノ酸から出来たコラーゲンの網目にカルシウムをうめた構造になっています。だから、骨を強く元気にするためには、カルシウムとアミノ酸が大切です。それに加えて、日光に当たり、適度な運動が骨を作る大切な刺激になります。