冷え性と不妊症

不妊症のなかでも、これとって原因がないのになかなか子宝に恵まれないということで悩む夫婦は、全体の30%だそうです。
また、不妊治療をしているのに効果が現れない、例えば、卵子や精子がうまく発育しない、元気がないなどの理由で人工授精をしても不妊症が解消されない場合も多いといいます。

冷え性が生殖機能を低下させ、不妊症の原因になっていることが非常に多いといえます。

更に、子宮筋腫や子宮内膜炎・子宮内膜症、黄体機能不全などの着床障害による不妊症、無月経や希発月経などの排卵障害による不妊症なども、その原因をたどると冷え性という問題に行きつくことが非常に多いのです。

現代社会は、食習慣や生活習慣、ストレスなどが原因で身体が冷えやすい環境です。
自分では冷え性だとの自覚のない場合でも、実は体温が低い低体温症になっている人は意外に多いのが実情です。
逆にいえば、不妊症がなかなか解消されず悩んでいる方も、からだの冷えを取り除くことによって子宝に恵まれる可能性が高いのだということを知って頂きたいと思います。

新陳代謝には適切な体温があります。
人間は内臓が活発に働くために必要な温度は37.2度だそうです。
わきの下の体温が36.5度前後なら、体内温度は37.2度程度あるということになり、生命力が最も活発になる体温で、細胞の新陳代謝も活発に行なわれます。

逆に体内温度が37.2度に満たないと、免疫力の低下、自律神経の失調、ホルモンのアンバランスなどを引き起こす原因にもなるようです。
特に、子宮や卵巣など生殖器のある下半身は、冷えの影響を受けやすいのです。
子宮や卵巣が冷えてしまうと、生理痛、生理不順、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣脳腫などを引き起こすこととなり、排卵や着床がうまくいかなくなることも…。
また、周辺が冷えることにより卵管を収縮させることにもなりかねません。

冷え性とホルモンバランス
冷え性や低体温ですと、血液のめぐりが悪くなります。
血液には、身体のエネルギーの素となる栄養素や酵素、身体の調子を整えるホルモンなどが含まれているので、これらがうまく身体の全体に意気わたらなければ、卵巣機能、黄体機能などの生殖機能の低下を招きます。
血液の循環が良くなると、臓器への血流が増えホルモンの刺激に正常に対応できるようになるのです。

以上のような理由から、からだが冷えていると妊娠しにくくなります。
逆にいうと身体を温めれば、不妊症が解消できる可能性が大きいということです。

子宮内膜を厚くする為に、意識することは、

●イソフラボン
低温期中は内膜をフカフカに、高温期中は厚くします。納豆、豆腐、きなこ、豆乳、黒豆茶など
●ビタミンE
子宮内膜の血行を良くし、流産予防の働きがあるようです。1日8mg程度必要。アーモンド・落花生・ゴマ油・大豆など 
●亜鉛
着床や、受精卵の細胞分裂の働きを助ける作用があります。1日15mg程度必要。牡蠣・黒ゴマ・芋類など
●葉酸
流産予防、内膜を厚くする、そして受精卵を守るのに欠かせない栄養素です。グレープフルーツ、オレンジ、ジュース、バナナ、キウイ、ブロッコリーなど
●とろろ昆布
内膜を厚くするのに良いと言われています。昆布には、黄体ホルモンと似た成分が入っているため、ホルモンバランスを整える働きがあります。
●ウォーキング
1日30分~1時間ほど歩くと、下半身の血の巡りが良くなり冷え症が改善されます。
●半身浴
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かってリラックスして頂くと、血行も促進され、ストレスを軽減できるかもしれません。お好みのアロマオイルを数滴垂らしても良いと思います。